女児じょじ)” の例文
旧字:女兒
著者が校正を見る間に、彼は四歳の女児じょじの遊び相手になったり、根が農家の出身だけに、時には鍬取くわとりもしてくれた。ルビ振りを手伝えと云うたら、頭をいて尻ごみした。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
余は上ろうか上るまいかと踟蹰ちちゅうしたが、つい女児じょじと犬を下に残して片手てすりを握りつゝ酒樽のこもを敷いた楷梯はしごを上った。北へ、折れて西へ、折れて南へ、三じゅうの楷梯を上って漸く頂上に達した。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)