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りょうしん
ふりがな文庫
“
両親
(
りょうしん
)” の例文
旧字:
兩親
高橋
(
たかはし
)
は、
早
(
はや
)
く
父親
(
ちちおや
)
に
別
(
わか
)
れたけれど、
母親
(
ははおや
)
があるのでした。
正吉
(
しょうきち
)
だけは、
両親
(
りょうしん
)
がそろっていて、いちばん
幸福
(
こうふく
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
であったのです。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『ホンに、あなた
方
(
がた
)
に
年齢
(
とし
)
などはない
筈
(
はず
)
でございました……。でもあなた
方
(
がた
)
にも
矢張
(
やは
)
り、
両親
(
りょうしん
)
もあれば
兄妹
(
きょうだい
)
もあるのでしょうね?』
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
おかあさんを見ろ、きさまのことを心配してあのとおりやせてるわ。もうそのくらいの年になったらば、
両親
(
りょうしん
)
の
苦心
(
くしん
)
もすこしはわかりそうなものだ
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ことしの夏、この山奥の小さな村に悪い病気がはやった時、清造の
両親
(
りょうしん
)
は
一時
(
いちじ
)
に病気のためになくなりました。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
わたしは
妻
(
つま
)
や
夫
(
おっと
)
や
両親
(
りょうしん
)
や、かわいらしい天使のようなこどもたちの間にも、まさかとおもわれるようなことが、行われているのを見ました。——またわたしは
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
▼ もっと見る
宵惑
(
よいまどい
)
の私は例の通り宵の口から寝て了って、いつ
両親
(
りょうしん
)
は
寝
(
しん
)
に就いた事やら、一向知らなかったが、ふと目を覚すと、
有明
(
ありあけ
)
が枕元を
朦朧
(
ぼんやり
)
と照して、
四辺
(
あたり
)
は
微暗
(
ほのぐら
)
く
寂然
(
しん
)
としている中で
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
六部
(
ろくぶ
)
はそれから
行
(
い
)
く
道々
(
みちみち
)
も、
人身御供
(
ひとみごくう
)
に
上
(
あ
)
げられるかわいそうな
娘
(
むすめ
)
のことや、
大事
(
だいじ
)
な
一粒種
(
ひとつぶだね
)
を
取
(
と
)
られていく
両親
(
りょうしん
)
の
心
(
こころ
)
を
思
(
おも
)
いやって、
人知
(
ひとし
)
れず
涙
(
なみだ
)
をこぼしながら、やがて
村
(
むら
)
を出はずれました。
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
このぼっちゃんのいどころを、すぐご
両親
(
りょうしん
)
に
教
(
おし
)
えちまっちゃいけないよ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
『
否
(
いえ
)
、
私
(
わたくし
)
の
両親
(
りょうしん
)
は、
身体上
(
しんたいじょう
)
の
処刑
(
しょけい
)
は
非常
(
ひじょう
)
に
嫌
(
きら
)
っていたのです。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「なにか、
心
(
こころ
)
から
娘
(
むすめ
)
を
喜
(
よろこ
)
ばせるような
美
(
うつく
)
しいものはないものか。いくら
高
(
たか
)
くても
金
(
かね
)
をば
惜
(
お
)
しまない。」と、
両親
(
りょうしん
)
は、
人
(
ひと
)
に
話
(
はな
)
しました。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
実家
(
さと
)
の
両親
(
りょうしん
)
は
大
(
たい
)
へんに
私
(
わたくし
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
を
案
(
あん
)
じてくれまして、しのびやかに
私
(
わたくし
)
の
仮宅
(
かりずまい
)
を
訪
(
おとず
)
れ、
鎌倉
(
かまくら
)
へ
帰
(
かえ
)
れとすすめてくださるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
礼子は
両親
(
りょうしん
)
の顔をちらと見たままつぎの
間
(
ま
)
へでてしまった。つづいて
芳輔
(
よしすけ
)
が帰ってきた。両親のところへはこないで、
台所
(
だいどころ
)
へはいって、なにかくどくど
下女
(
げじょ
)
にからかってる。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
その悲しみの底を割ったと思われるのは、
其後
(
そののち
)
両親
(
りょうしん
)
に死なれた時である。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
おじいさんは、つえをついて、ある
日
(
ひ
)
、その
家
(
いえ
)
をたずねました。そして、
自分
(
じぶん
)
は
娘
(
むすめ
)
を
救
(
すく
)
いにやってきたことを
両親
(
りょうしん
)
に
話
(
はな
)
しました。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたくし
)
の
決心
(
けっしん
)
の
飽
(
あく
)
まで
固
(
かた
)
いのを
見
(
み
)
て、
両親
(
りょうしん
)
も
無下
(
むげ
)
に
帰家
(
きか
)
をすすめることもできず、そのまま
空
(
むな
)
しく
引取
(
ひきと
)
って
了
(
しま
)
われました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ものざといお政は早くも昨夜のことは自分の胸ひとつにおさめてしまえばなにごともなくすむことと
悟
(
さと
)
って、朝起きる
早
(
そう
)
そう色をやわらげて、
両親
(
りょうしん
)
にあいさつし昨夜の
無調法
(
ぶちょうほう
)
をわび
告げ人
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
ある
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れ
方
(
がた
)
に、
不意
(
ふい
)
に
娘
(
むすめ
)
が
帰
(
かえ
)
ってきました。
両親
(
りょうしん
)
は、
見違
(
みちが
)
えるように
我
(
わ
)
が
子
(
こ
)
の
美
(
うつく
)
しく、
快活
(
かいかつ
)
になっていたのに
驚
(
おどろ
)
いたのです。
笑わない娘
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「わたしには、
両親
(
りょうしん
)
もなければ、また
家
(
うち
)
もないのです。」と、いつか
乞食
(
こじき
)
の
女
(
おんな
)
がいったことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して
答
(
こた
)
えられました。
お姫さまと乞食の女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
正雄
(
まさお
)
さんは
喜
(
よろこ
)
んで、その
日
(
ひ
)
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
って、お
母
(
かあ
)
さんやお
父
(
とう
)
さんに
見
(
み
)
せますと、ご
両親
(
りょうしん
)
さまは、たいそうびっくりなさって
海の少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「そんなに、
泣
(
な
)
かなくてもいい、三
年
(
ねん
)
たったら
私
(
わたし
)
たちは、おまえのとこにたずねてゆくから。」と、
両親
(
りょうしん
)
はいいました。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
両親
(
りょうしん
)
はわが
子
(
こ
)
を
家
(
うち
)
に
入
(
い
)
れてからさんざんにしかりました。そして、なんで
帰
(
かえ
)
ってきたか? どうして
遠
(
とお
)
いところを
帰
(
かえ
)
ってきたか? と
聞
(
き
)
きました。
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
たまに
両親
(
りょうしん
)
が
町
(
まち
)
へいって
買
(
か
)
ってきてくれた
絵草紙
(
えぞうし
)
や、おもちゃなどがあると、それを
良吉
(
りょうきち
)
は
文雄
(
ふみお
)
にも
見
(
み
)
せてやったり、
貸
(
か
)
してやったりいたしました。
星の世界から
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
弥吉
(
やきち
)
じいさんの
孫
(
まご
)
に、
新吉
(
しんきち
)
という
少年
(
しょうねん
)
がありました。おかねとは
仲
(
なか
)
よしでありました。
新吉
(
しんきち
)
には
両親
(
りょうしん
)
がなく、おじいさんに
育
(
そだ
)
てられたのであります。
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
には、
両親
(
りょうしん
)
がそろって、こんな
悲
(
かな
)
しみを
知
(
し
)
らないものもあるんだが。」と、
N
(
エヌ
)
はたばこに
火
(
ひ
)
をつけました。
はたらく二少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「やさしい
子
(
こ
)
でもあるし、
両親
(
りょうしん
)
がないというのだから、
幸
(
さいわ
)
い、
家
(
うち
)
の
子
(
こ
)
にしてはどうだな?」と、
顔
(
かお
)
をおばあさんの
方
(
ほう
)
に
向
(
む
)
けて、
小
(
ちい
)
さな
声
(
こえ
)
でいいました。
海からきた使い
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
両親
(
りょうしん
)
は、
自分
(
じぶん
)
の
娘
(
むすめ
)
をもてあましてしまいました。
母親
(
ははおや
)
は、ダンスなどというものは、きらいでありましたから
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
両親
(
りょうしん
)
は、どこか、いいところへやりたいものだと
思
(
おも
)
っていました。それですから、
方々
(
ほうぼう
)
からもらい
手
(
て
)
はありましたが、なかなか
承知
(
しょうち
)
をいたしませんでした。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
といって、なかには
怒
(
おこ
)
って
親
(
おや
)
がわざわざ
龍雄
(
たつお
)
の
家
(
うち
)
へ
告
(
つ
)
げにやってくるものもありました。こんなわけで
龍雄
(
たつお
)
の
両親
(
りょうしん
)
は、わが
子
(
こ
)
にほとほと
困
(
こま
)
ったのであります。
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そう
考
(
かんが
)
えているうちにおはるは、
故郷
(
こきょう
)
ではたらく
両親
(
りょうしん
)
のすがたが、まざまざと
目
(
め
)
に
見
(
み
)
えるような
気
(
き
)
がして
朝の公園
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
また、あるときは
両親
(
りょうしん
)
を
亡
(
な
)
くした
不幸
(
ふこう
)
な
子供
(
こども
)
があります。
中
(
なか
)
には
父親
(
ちちおや
)
だけで、
母親
(
ははおや
)
のない
子供
(
こども
)
もあります。それらの
子供
(
こども
)
は、
夜
(
よる
)
になると
目
(
め
)
をさまして
泣
(
な
)
きます。
王さまの感心された話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
両親
(
りょうしん
)
は、いつか、
娘
(
むすめ
)
が
自身
(
じしん
)
で
気
(
き
)
がつくときがあるであろうと
思
(
おも
)
って、
涙
(
なみだ
)
ながらに、それを
許
(
ゆる
)
しました。
初夏の空で笑う女
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
金
(
きん
)
さんは、
親方
(
おやかた
)
も、
自分
(
じぶん
)
のように、
両親
(
りょうしん
)
がなく
一人
(
ひとり
)
ぽっちだったこと、
気短
(
きみじか
)
で、しかられるときは
怖
(
こわ
)
かったが、
人情深
(
にんじょうぶか
)
い、いい
人
(
ひと
)
だったことなど、
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
しました。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ご
存
(
ぞん
)
じのごとく、
資力
(
しりょく
)
のない
私
(
わたし
)
どもに、
人
(
ひと
)
を
助
(
たす
)
ける
資格
(
しかく
)
はありませんが、ほかでない、
両親
(
りょうしん
)
をなくした、
子供
(
こども
)
の
身
(
み
)
を
考
(
かんが
)
えますと、だれも
世話
(
せわ
)
をするものがなければ
子供は悲しみを知らず
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
両親
(
りょうしん
)
のない
自分
(
じぶん
)
は、ついに、こんな
渡世
(
とせい
)
にまで
身
(
み
)
を
落
(
お
)
としましたが、いつも、
鳥
(
とり
)
を
捕
(
つか
)
まえたときの
呼吸
(
こきゅう
)
ひとつで、どんな
危
(
あぶ
)
ない
芸当
(
げいとう
)
も、やってのけるのであります。
二人の軽業師
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
が、
子供
(
こども
)
の
時分
(
じぶん
)
に
両親
(
りょうしん
)
に
別
(
わか
)
れて、その
父母
(
ふぼ
)
の
行方
(
ゆくえ
)
がわからないので、こうして、
旅
(
たび
)
から
旅
(
たび
)
へさすらって
探
(
さが
)
しているという
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
いたときに、
同
(
おな
)
じ
孤児
(
みなしご
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
から
北の不思議な話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
やがて、
玄関
(
げんかん
)
の
戸
(
と
)
に、かぎをかけて
上
(
あ
)
がってきた
信
(
しん
)
一は、
両親
(
りょうしん
)
の
寝
(
ね
)
ていられるふすまの
外
(
そと
)
に
立
(
た
)
って
火事
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
二人
(
ふたり
)
は、
両親
(
りょうしん
)
がなかったけれど、おじいさんがかわいがってくだされたので、
幸福
(
こうふく
)
でありました。
一本の銀の針
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は
両親
(
りょうしん
)
にしかられる
覚悟
(
かくご
)
をして
家
(
うち
)
へ
帰
(
かえ
)
りますと、
圃
(
はたけ
)
に
出
(
で
)
てなにかしていた
母親
(
ははおや
)
は、
龍雄
(
たつお
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
つけたとき、
夢
(
ゆめ
)
ではないかとびっくりしました。そしてあきれました。
海へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
金
(
きん
)
さんは、
幼
(
おさな
)
い
時分
(
じぶん
)
から、
親方
(
おやかた
)
に
育
(
そだ
)
てられて、
両親
(
りょうしん
)
を
知
(
し
)
りませんでした。らんの
花
(
はな
)
の
香
(
かお
)
る
南
(
みなみ
)
の
支那
(
しな
)
の
町
(
まち
)
を、
歩
(
ある
)
きまわって、
日本
(
にっぽん
)
へ
渡
(
わた
)
ってきたのは、十二、三のころでした。
春風の吹く町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
若者
(
わかもの
)
は、
小
(
ちい
)
さいときから、
両親
(
りょうしん
)
のもとを
離
(
はな
)
れました。そして
諸所
(
しょしょ
)
を
流
(
なが
)
れ
歩
(
ある
)
いていろいろな
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
っていました。もはや、
幾年
(
いくねん
)
も
自分
(
じぶん
)
の
生
(
う
)
まれた
故郷
(
こきょう
)
へは
帰
(
かえ
)
りませんでした。
あほう鳥の鳴く日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして、
武夫
(
たけお
)
が
両親
(
りょうしん
)
のうわさしたことをつげようとするのを、
正吉
(
しょうきち
)
はうちけすようにして
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は、そろそろ
仕事
(
しごと
)
ができるようになったので、
田舎
(
いなか
)
の
両親
(
りょうしん
)
へあて、はがきを
出
(
だ
)
しました。
風雨の晩の小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
寒
(
さむ
)
くなりましたが、ご
両親
(
りょうしん
)
さまには、お
変
(
か
)
わりもありませんか。
私
(
わたし
)
のかぜは、もうすっかりなおって、
起
(
お
)
きられるようになりましたからご
安心
(
あんしん
)
ください。
今後
(
こんご
)
よく
辛棒
(
しんぼう
)
して
働
(
はたら
)
きます。
風雨の晩の小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
先生
(
せんせい
)
は、じっと、
早
(
はや
)
く
両親
(
りょうしん
)
に
別
(
わか
)
れた
小原
(
おばら
)
の
細々
(
ほそぼそ
)
とした
体
(
からだ
)
を
見
(
み
)
ていられました。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あの
人
(
ひと
)
は、
小
(
ちい
)
さい
時分
(
じぶん
)
に、
両親
(
りょうしん
)
をなくして、おばあさんの
手
(
て
)
で
育
(
そだ
)
てられた。そうした、
不幸
(
ふこう
)
を
味
(
あじ
)
わわないものだったら、どうして、
同情
(
どうじょう
)
をするようなことがあろう……。」と
答
(
こた
)
えました。
海の踊り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
広
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
に、
二人
(
ふたり
)
は
両親
(
りょうしん
)
に
残
(
のこ
)
されて、こうしていろいろとつらいめをみなければならなかったが、
中
(
なか
)
にも
弱々
(
よわよわ
)
しい、
盲目
(
めくら
)
の
弟
(
おとうと
)
は、ただ
姉
(
あね
)
を
命
(
いのち
)
とも、
綱
(
つな
)
とも、
頼
(
たよ
)
らなければならなかったのです。
港に着いた黒んぼ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ただ、
娘
(
むすめ
)
だけは、
両親
(
りょうしん
)
から、ひとり
遠
(
とお
)
く
離
(
はな
)
れてゆくのを
悲
(
かな
)
しみました。
海ぼたる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おれに
故郷
(
くに
)
があるとなあ。」と、
父親
(
ちちおや
)
は、
瞳
(
ひとみ
)
が
白
(
しろ
)
くなって、
生気
(
せいき
)
を
失
(
うしな
)
った
目
(
め
)
で、あたりを
見
(
み
)
まわしながら、
答
(
こた
)
えました。お
父
(
とう
)
さんには、もう、
両親
(
りょうしん
)
もなければ、また
帰
(
かえ
)
るべき
家
(
いえ
)
もなかったのでした。
青い草
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、
両親
(
りょうしん
)
や、
姉妹
(
しまい
)
に
別
(
わか
)
れを
告
(
つ
)
げました。
海のかなた
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
彼
(
かれ
)
は
学校
(
がっこう
)
の
先生
(
せんせい
)
からも、また
両親
(
りょうしん
)
からも
残された日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
両
常用漢字
小3
部首:⼀
6画
親
常用漢字
小2
部首:⾒
16画
“両”で始まる語句
両
両人
両手
両方
両肱
両側
両眼
両国
両掌
両膝