両親おや)” の例文
旧字:兩親
私は、師匠の店におって仕事をしている間、子供心にも、これらの世間話しを聞きますにつけて、自分の両親おやたちのことが心配でならないのでありました。
両親おやもこんな事ならあんな学校に入れるんじゃなかったと悔やんでいましてね。それにあなた、そのはわたしはあの二百五十円より下の月給の良人ひとにはかない、なんぞ申しましてね。
小説 不如帰  (新字新仮名) / 徳冨蘆花(著)