“袴下”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
はかました50.0%
こした33.3%
こか16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
脱いだ袴を畳んで、桃色メリンスの袴下はかましたを、同じ地の、大きく菊模様を染めた腹合せの平生ふだん帯に換へると、智恵子は窓の前の机に坐つて、襟を正して新約全書バイブルを開いた。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
顔見知りの一等卒が、たこをゆでたように、真赤になって、似指ちんぼこを振りだしのまゝとび出してきた。猫をつまむように、軍衣袴ぐんいこと、襦袢袴下こしたをつまんでいた。
武装せる市街 (新字新仮名) / 黒島伝治(著)
むかし淮陰わいいんの少年が韓信かんしんあなどり韓信をして袴下こか匍伏ほふくせしめたことがある。まちの人は皆韓信かんしん怯懦きょうだにして負けたことを笑い、少年は勝ったと思って必ず得々とくとくとしたであろう。
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)