トップ
>
袴下
>
はかました
ふりがな文庫
“
袴下
(
はかました
)” の例文
脱いだ袴を畳んで、桃色メリンスの
袴下
(
はかました
)
を、同じ地の、大きく菊模様を染めた腹合せの
平生
(
ふだん
)
帯に換へると、智恵子は窓の前の机に坐つて、襟を正して
新約全書
(
バイブル
)
を開いた。
鳥影
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
浦和県知事
間島冬道
(
まじまふゆみち
)
の催した懇親会では、塩田
良三
(
りょうさん
)
が
野呂松
(
のろま
)
狂言を演じ、優善が
莫大小
(
メリヤス
)
の
襦袢
(
じゅばん
)
袴下
(
はかました
)
を
著
(
き
)
て
夜這
(
よばい
)
の
真似
(
まね
)
をしたことがある。間島は通称万次郎、
尾張
(
おわり
)
の藩士である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
袴下
(
はかました
)
から袖へかけて
石持
(
こくもち
)
模様を白く置いて
黒羽二重
(
くろはぶたえ
)
に、朱色の下着、茶宇の袴に
黄金
(
こがね
)
づくりの大小を
華美
(
きらび
)
やかに帯び、小桜を抜いた
淡緑
(
うすみどり
)
の革
足袋
(
たび
)
に、
草履
(
ぞうり
)
の
爪先
(
つまさき
)
もつつましく小腰をかがめました。
艶容万年若衆
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
袴
漢検準1級
部首:⾐
11画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“袴”で始まる語句
袴
袴腰
袴着
袴地
袴垂
袴羽織
袴垂保輔
袴穿
袴越
袴刀