“袴越”の読み方と例文
読み方割合
はかまごし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも、どうやら踏止まった。私たちは袴越はかまごし山(五千七百八十尺)の胸のあたりをとおっていたのだ。前面とおくに、ちらとした雪の山、あとで、それを赤石だときいた。
雪の武石峠 (新字新仮名) / 別所梅之助(著)
と手を袴越はかまごしに白くかける、とぐいと引寄ひきよせて、横抱きに抱くと、獅子頭ししがしらはばくりと仰向あおむけに地を払って、草鞋わらんじは高くった。とりはねかざりには、椰子やしの葉を吹く風が渡る。
春昼後刻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)