“パンタロン”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
洋袴40.0%
20.0%
下袴20.0%
股引20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
此処ここの定めは注文した酒のさかづきと引換に銭を払ふので、洋袴パンタロン衣嚢かくしから取出す銅銭の音が断えず狭い室の話声はなしごゑに混つて響くのもほかちがつて居る。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
しかし折れて電光の如くおどつた鋒尖きつさきはマス君のパンタロンはげしくいたに過ぎなかつた。人人は奇蹟の様に感じてホツと気息いきをついた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
主客しゆかく五人は翁の机に対し半円形を作つて語つた。翁は鼠色のアルパカの軽い背広の上衣うはぎに黒いパンタロン穿き、レジヨン・ドノオル(勲一等)の赤い略章を襟に附けて居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
洋服を着て仕舞しまへば、時計、手帳、蟇口がまぐち手巾ムシヨワアル、地図、辞書、万年筆まんねんふでと、平生持歩く七つ道具はの棚とこの卓とに一定して置かれてあるので、二分と掛らないで上衣うはぎ下袴パンタロン
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ギニョール——したが拙者せっしゃは出られないのでござる。なぜと申せば、拙者の股引パンタロンめをとびがさらってまいったゆえ。