“はかま”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ハカマ
語句割合
97.4%
1.6%
0.4%
裙子0.2%
下袴0.2%
葉鞘0.2%
袴腰0.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一とわたり祈祷がすむと、先達の女房でおまんという四十女が、黒ずくめの品の良い様子で、はかまの少女に案内させて出て来ました。
翁が検めみると獣のだにが五六ぴきはかまの上から取り付いていた。猪の相撲場の土には親猪が蝨を落して行ったのだった。
富士 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
これも半白はんぱくの頭で襤褸ぼろの著物の下に襤褸のはかまをつけ、壊れかかった朱塗しゅぬりの丸籠を提げて、外へ銀紙のお宝を吊し、とぼとぼと力なく歩いて来たが、ふと華大媽が坐っているのを見て
(新字新仮名) / 魯迅(著)
うす寒げな白の袗衣うわぎに、紅羅あか裙子はかまを曳き、白粉おしろい痩せは、その頬に見えるだけでなく、肩にも弱々しげなかげがある。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
婆惜はいちど起き直って、薄衣うすものを解き、裙子はかまのひもから下の物まで脱いで、蒲団を払い
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
男女ふたりは狼狽して、寝台のがけねのけた。金蓮きんれんは白いはぎもあらわに、下袴はかま穿く。ひもを結ぶ。男の西門慶も度を失って、彼にも似気なく、寝台の下へ四ツん這いに這い込んで行くしまつ。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
柄本に葉鞘はかまがあるがこれがこの属する傘形科の特徴である。花は白くて小さく夏に咲いて傘形花穂を成し、花後に小さい実が集り熟し落ちると仔苗が生ずる。
植物記 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
こひと、寧子ねねは、又右衛門の左右から、衣紋えもんよ、袴腰はかまよと、手を添えた。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)