“つるまき”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
下袴50.0%
蔓巻50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
下袴つるまきはうすい紅で、右の腰のあたりで、大きく蝶結びに結ばれていた。安物らしくピカピカ光った上衣ちまの袖から、華奢きゃしゃな小さな手が出ていた。
プウルの傍で (新字新仮名) / 中島敦(著)
その白い光の下で、紅だの、緑だの、黄色だの、さまざまな彼女達の下袴つるまきの色が、ちらちらと目に映ってくるだけで、その一人一人の顔は、まるで、彼には弁別できなかった。
プウルの傍で (新字新仮名) / 中島敦(著)
そろいもそろった荒くれ男ばかりが十四、五人、蔓巻つるまき大刀だいとうに、かわ胴服どうふくを着たのもあれば、小具足こぐそくや、むかばきなどをはいた者もあった。いうまでもなく、乱世らんせいうらにおどる野武士のぶし群団ぐんだんである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)