“スカート”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
44.4%
22.2%
女袴11.1%
洋袴11.1%
腰衣11.1%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
サ……サ……サ……サ……とかすかな音をさせて、……スカートすそでも、障子に触れるような音であったという。
墓が呼んでいる (新字新仮名) / 橘外男(著)
それまで気づかなかつたが、羽織の下の百合子の服は、真ツ白な長いスカートだつたので、それが灯りの影に煙りのやうに翻りながら汀の廻廊を折れ曲つて見る/\うちに闇の中へ吸ひ込まれて行つた。
南風譜 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)
それを取り上げて、再び仕事にかかろうと屈んだ時に、ふと彼女の衣服のスカートが目についた。
かれ等の眼には荒れ果てた部落——曾てそのベランダに、またはそのバルコニイに、さぞさま/″\の美しいスカートを曳いたであらうと思はれる二階建の瀟洒な別荘風の建物や、白い赤いペンキ塗りの色の褪せて尖つた教会堂のやうな家屋や
アンナ、パブロオナ (新字旧仮名) / 田山花袋田山録弥(著)
あ、さうさう、それよりもよい目標めじるしは、庭に太い棒が立つてゐて、それに鶉がかけてあり、草いろの女袴スカートを穿いた、ふとつちよの女が出迎へる(ステパン・イワーノヸッチが独り者だといふことを御承知おき願ふのも妨げにはなるまい)と、それが彼の邸なのぢや。
赤や青の原色の洋袴スカートをはいた跣足はだしの女たちが、何人も何人も、頭へぶりき張りの戸板を載せて続いていた。
けれども、その箍骨たがぼね張りの腰衣スカート美斑いれぼくろとでも云いたい古典的な美しさの蔭には、やはり、脈搏の遅い饒舌じょうぜつみ嫌うような、静寂主義者キエティストらしい静けさがあった。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)