“側廊”の読み方と例文
読み方割合
アイル100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふと見ると庭に沿った長い側廊アイルを、ブロンド編髪をやさしく胸に垂れ、レエスの胸衣ジレに鯨骨入りのスカートをつけて大きな西班牙スペインの扇を持った少女が
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その向うは美しい嵌石モザイクの床をもった広い部屋でダイヤモンド格子の明層窓が気持のいい排列をし、左手に側廊アイルを隔てる円柱の列が高い穹窿天井ヴウトを支え
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
わたしはさっきのまま座に向いた謁見室の入口の側廊アイルに倒れていて、眼も見え、耳も聞こえるのですが、全身がしびれたようになって身動きすることも声をだすこともできません。
ハムレット (新字新仮名) / 久生十蘭(著)