“雪袴”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ゆきばかま50.0%
たっつけ12.5%
たつき12.5%
もんぺ12.5%
ゆきんばかま12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年生の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
一丁ほど裏街道を行ったところで、傘を傾けながらこちらへやって来る一人の雪袴たっつけの女とすれちがった。
菜穂子 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
一人の男は赤い頭巾に赤い袖無しに黄色い雪袴たつき、小さい刀をぼっ込んでいる。もう一人の男はししの胴着に義経袴よしつねばかまを裾短かに穿き猟師頭巾を冠っている。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
が乗客はまだいずれも雪国らしいぎょうさんな風姿なりをしている。藁沓わらぐついて、綿ネルの布切で首から頭から包んだり、綿の厚くはいった紺の雪袴もんぺ穿いたり——女も——していた。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)
ウガチとかコガシとか申す者は空抜うろぬきにしてと断りながら、青内寺せいないじ煙草たばこ二三服馬士まごりの煙管きせるにてスパリ/\と長閑のどかに吸い無遠慮にほださしべて舞い立つ灰の雪袴ゆきんばかまに落ちきたるをぽんとはたきつ
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)