雪袴もんぺ)” の例文
が乗客はまだいずれも雪国らしいぎょうさんな風姿なりをしている。藁沓わらぐついて、綿ネルの布切で首から頭から包んだり、綿の厚くはいった紺の雪袴もんぺ穿いたり——女も——していた。
贋物 (新字新仮名) / 葛西善蔵(著)