雪袴ゆきばかま)” の例文
黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年生の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにだれも来ていないのを見て
風の又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
人通りの少い靜かな柳のかげで、雪袴ゆきばかまのやうなものを穿いた少年が柔軟やはらかな身體を種々に動かして見せた。兩足で首を挾む、さかさ蜻※返とんぼがへりする、自由自在にやりました。
菊枝は台所からおどおどしながら出てきて、窮屈な雪袴ゆきばかまの膝を板の間に折った。
緑の芽 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
黒い雪袴ゆきばかまをはいた二人の一年生の子がどてをまわって運動場にはいって来て、まだほかにたれも来ていないのを見て
風野又三郎 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)