“八寒嘯”の読み方と例文
読み方割合
はっかんしょう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
音色に鬼韻きいんのあるのは好ましいとさえ思うが、八寒嘯はっかんしょうという銘の意味を酌むと、なにもかも白い氷にてている天地が想像されてならない。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その日も、笛を習うつもりで、八寒嘯はっかんしょうをたずさえて行った三五兵衛は、少しまごついて、早々に平六に見送られて帰った。
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そして、笛ぶくろから、かれの愛笛——八寒嘯はっかんしょうめいのあるそれを抜いて、たまらない重苦しさから、逃げようとした。
野槌の百 (新字新仮名) / 吉川英治(著)