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叱咤
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しつた
ふりがな文庫
“
叱咤
(
しつた
)” の例文
昨夜芝公園は山木紳商の奥室に於て、機敏豪放を以て其名を知られたる
良人
(
をつと
)
をば、小僧
同然
(
どうやう
)
に
叱咤
(
しつた
)
操縦せるお
加女
(
かめ
)
夫人にてぞありける、昨夜の趣にては
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
彼女は実に一箇
巾幗
(
きんくわく
)
の身を以て、
深窓
(
しんそう
)
宮裡
(
きゆうり
)
花陰の夢に
耽
(
ふけ
)
るべき人
乍
(
なが
)
ら、雄健の筆に堂々の議論を上下し、
仏蘭西
(
フランス
)
全国の民を
叱咤
(
しつた
)
する事、
猶
(
なほ
)
猛虎の野に
嘯
(
うそぶ
)
くが如くなりき。
閑天地
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
製本屋を
叱咤
(
しつた
)
、見本が出来た晩は一ト安心、十九日発売、依託雑誌の配本、返品受付、
売捌元
(
うりさばきもと
)
集金、帳簿、電話——あれに心を配り、これに心を配り、愚な苦労性の私には
途上
(新字旧仮名)
/
嘉村礒多
(著)
長吉
(
ちやうきち
)
はこの種の音楽にはいつも興味を
以
(
もつ
)
て聞き
馴
(
な
)
れてゐるので、
場内
(
ぢやうない
)
の
何処
(
どこ
)
かで泣き出す
赤児
(
あかご
)
の声と
其
(
そ
)
れを
叱咤
(
しつた
)
する見物人の声に
妨
(
さまた
)
げられながら、
而
(
しか
)
も
明
(
あきら
)
かに語る文句と
三味線
(
しやみせん
)
の手までを
聴
(
き
)
き分ける。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
平次は
叱咤
(
しつた
)
しました。
銭形平次捕物控:164 幽霊の手紙
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
心ある者
宜
(
よろ
)
しく
挺身
(
ていしん
)
肉迫して
叱咤
(
しつた
)
督励
(
とくれい
)
する所なかるべからず候。
渋民村より
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
“叱咤”の意味
《名詞》
叱 咤(しった)
大声で叱ること。
大声で励ますこと。
(出典:Wiktionary)
叱
部首:⼝
5画
咤
漢検1級
部首:⼝
9画
“叱咤”で始まる語句
叱咤暗鳴