“しった”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叱咤70.6%
叱咜27.3%
叱陀1.0%
悉達1.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
けれど首将みずから剣槍けんそうの中を駈けあるき、歩兵や騎兵を叱咤しったし廻る戦闘ぶりに変りはなく、武敏の手にある一そうもすでに血ぬられて
私本太平記:11 筑紫帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
蛤鍋はまなべかなんかをつつきながら、しきりと女に酌をとらせていたものでしたから、右門は大声に叱咜しったすると、まずその荒肝をひしぎました。
食事はおちついて、皿小鉢やはしの音をさせない、くちゃくちゃむなどはもってのほかである。もしこれらの禁を犯すと、すぐさま「悠二郎——」と、父の叱陀しったがとぶのであった。
桑の木物語 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
悉達しった太子出家して苦行六年に近く畢鉢羅ひっぱら樹下じゅげに坐して正覚しょうがくを期した時、波旬はじゅんの三女、可愛、可嬉、喜見の輩が嬌姿荘厳し来って、何故心を守って我をざる