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瞶
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みは
ふりがな文庫
“
瞶
(
みは
)” の例文
と俊吉の
瞶
(
みは
)
る目に、胸を開くと、
手巾
(
ハンケチ
)
を当てた。見ると、顔の色が
真蒼
(
まっさお
)
になるとともに、
垂々
(
ぽたぽた
)
と血に染まるのが、
溢
(
あふ
)
れて、わななく指を
洩
(
も
)
れる。
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
泉原の
周囲
(
まわり
)
の人々は一斉に振返って、奇声をあげた小さな日本人を不思議そうに
瞶
(
みは
)
っている。泉原は
突嗟
(
とっさ
)
の間に
雑沓
(
ざっとう
)
の間を縫ってM駅行の切符を
購
(
か
)
った。
緑衣の女
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
山田武太郎と表札の出ている、美妙斎の
住居
(
すまい
)
を訪れた、みちのく
少女
(
おとめ
)
のいなぶねは、田舎娘が来たのかと、気にもかけなかったであろう美妙に、ハッと目を
瞶
(
みは
)
らせた。
田沢稲船
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
妻は私が赤ン坊を連れて帰ったのを見ると、丸い眼をはち切れるように
瞶
(
みは
)
って吃驚した。
愛の為めに
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
月子はちょっと眼を
瞶
(
みは
)
り、改めて二人の様子を見た。「大変悲劇的の人らしい」心の中で呟いた。「ほんとに人間というものは、誰彼となく何かしら、悩みを持っているものと見える」
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
▼ もっと見る
彼は嬉しさを隠すことが出来ないで子供のように大きく眼を
瞶
(
みは
)
った。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
詩を吟じながら現れた童子、お仙を見ると眼を
瞶
(
みは
)
った。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
写真館主は名刺を受取って、吃驚したように眼を
瞶
(
みは
)
りながら答えた。
支倉事件
(新字新仮名)
/
甲賀三郎
(著)
「まあ」という酒場の浜路、眼を
瞶
(
みは
)
ったものである。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
瞶
部首:⽬
17画
“瞶”を含む語句
打瞶
藪瞶