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『路傍の小草』
ふりがな文庫
『
路傍の小草
(
ろぼうのおぐさ
)
』
春の休みに故郷に帰つて来てゐる大学生のNのゐる室は、母屋からはずつと離れたところにあつた。かれはそこで毎朝早く眼覚めた。野には雲雀が揚つてゐる。茫つとあたりは霞んでゐる。隣の垣の花が朝日の光のまだ当らない空に模様か何ぞのやうになつて見えてゐ …
著者
田山録弥
著者
田山花袋
ジャンル
文学 > 日本文学 > 小説 物語
初出
「若草 第二巻第二号」1926(大正15)年2月1日
文字種別
新字旧仮名
読書目安時間
約10分(500文字/分)
朗読目安時間
約16分(300文字/分)
作品に特徴的な語句
香
(
にほひ
)
睜
(
み
)
許
(
とこ
)
食物
(
くひもの
)
幻影
(
イリユウジヨン
)
素生
(
すぢやう
)
大河
(
おほかは
)
撲
(
う
)
呼吸
(
いき
)
敗徳
(
はいとく
)
果実
(
このみ
)
結
(
ゆ
)
頁
(
ページ
)