“コーヒー”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:こーひー
語句割合
珈琲96.9%
咖啡1.6%
0.8%
珈玭0.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
珈琲コーヒーとキュラソオとが運ばれた。日下部太郎は、婦人達に向って二言三言毒のない冗談を云い、子爵と愉快そうに酒の品評を始めた。
伊太利亜の古陶 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
やがて咖啡コーヒーる。一人ひとりが椅子を離れて立つた。与次郎がはげしく手をたゝくと、ほかのものもたちまち調子を合せた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
(七、伯剌爾ブラジルコーヒー園(南米) ブラジル南部の九月に吟詠の旅をこころみる。鉄道に吹く春風はすでに暑熱をふくんでいる。
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
一望すれば鹿原(村名ガタパラ—鹿の意)の広きこと海のごとく、緑に波うつ広大な地はすべてコーヒー林である。)
南半球五万哩 (新字新仮名) / 井上円了(著)
中野の町の珈玭コーヒー店で、私は津村と対い合せになり、固いパンを齧り合った。バタのかわりにジャムがついた酸っぱいパンの粉を払って、私はテエブルの上にあご付きをして、腰を伸して言った。
我が愛する詩人の伝記 (新字新仮名) / 室生犀星(著)