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恁
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もた
ふりがな文庫
“
恁
(
もた
)” の例文
『家の方のす。ああ、
可怖
(
おつかな
)
がつた。』と、お定の膝に投げる樣に身を
恁
(
もた
)
せて、片手を肩にかけた。
天鵞絨
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
一日
(
いちにち
)
四方八方
(
しほうはつぽう
)
を
走
(
はし
)
り
歩
(
ある
)
いた
爲
(
ため
)
に
酷
(
ひど
)
く
疲
(
つか
)
れて
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
て、
私
(
わたくし
)
の
膝
(
ひざ
)
に
恁
(
もた
)
れた
儘
(
まゝ
)
、
二人
(
ふたり
)
暮
(
く
)
れ
行
(
ゆ
)
く
空
(
そら
)
の
景色
(
けしき
)
を
眺
(
なが
)
めて
居
(
を
)
る
頃
(
ころ
)
、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
、
他
(
ほか
)
一隊
(
いつたい
)
の
水兵
(
すいへい
)
は
今日
(
けふ
)
の
業
(
しごと
)
を
終
(
をは
)
つて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「あ、」と不意に
呼吸
(
いき
)
を引いた。濡れしおたれた黒髪に、玉のつらなる
雫
(
しずく
)
をかくれば、
南無三
(
なむさん
)
浪に
攫
(
さら
)
わるる、と
背
(
せな
)
を抱くのに身を
恁
(
もた
)
せて、観念した
顔
(
かんばせ
)
の、気高きまでに
莞爾
(
にっこ
)
として
悪獣篇
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
恁
漢検1級
部首:⼼
10画
“恁”を含む語句
恁麽
恁許
恁云
恁麼
恁々
恁懸
恁様
恁那
有恁
正当恁麼時