“よつて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
依而44.4%
22.2%
因而11.1%
仍而11.1%
11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
其方懷姙くわいにんのよし我等血筋ちすぢ相違さうゐ是なしもし男子なんし出生に於ては時節じせつを以て呼出よびいだすべし女子たらば其方の勝手かつてに致すべし後日ごにち證據しようこの爲我等身にそへ大切に致候短刀たんたう相添あひそへつかはし置者也依而よつて如件くだんのごとし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
返弁之儀当暮限壱割五歩之利足ママを加、元利共必然皆済可致、よつて之借用始末(くだんのごとく)候。
諺に夏はあつく冬はさむきがよいと申せばさ様にも無之や。御地土用見廻之人冷気之見廻を申候よし、因而よつて憶出候。廿五六年前一年ひとゝせ京にゐ候時、暑甚しく、重陽などことにあつし。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
此間小島子来臨、因而よつて御答相頼、乍然さりながら雨天なれば老人には定而さだめて迷惑可仕と可有御坐心得に、雨天の事申上候。雨天に而皆々被参候事に御坐候得ば曾而かつて不苦、草鞋さうあい布韈ふべつ尤妙に御坐候。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
医事関係之書なれば、自然可然ものも可有之哉共存候へども、当今之儀西洋家之品、時好に投候品而已しなのみ多く、勿論拙老宅に引込罷在候而已には、外間ぐわいかん新版物を聞見(候事)も少なく、仍而よつて思ひ候に
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
着したるは遠藤屋彌次六一號鵞湖山人がこさんじんなりいづれ整々せい/\として控たれば四人の者は思はずはつと計りに平伏へいふくす時に天一坊こゑ清爽さはやかに其方共此度予に隨身ずゐしんせんとの願ひ神妙しんめうに存ずるなりよつて父上よりたまはりし證據しようこの御品拜見さし許し主從のさかづき取らすべしとのことばの下藤井左京は彼二品を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)