“利足”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
りそく77.8%
ききあし11.1%
ひきたら11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
筋骨すじぼね暴馬あれうまから利足りそくを取ッているあんばい、どうしても時世に恰好かッこうの人物、自然淘汰とうたの網の目をば第一に脱けて生き残る逸物いちもつと見えた。
武蔵野 (新字新仮名) / 山田美妙(著)
その証拠と云うのは、乾板のある場所で廻転した際と、枯芝かれしばまたぎ越した時と——その二つの場合に、利足ききあしがどっちの足か吟味してみるんだ。
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
云ふにも十八年の間の事なれば此金をみなかへすとも利足ひきたらず殊に文右衞門は豫々かね/″\手堅てがた氣象きしやうゆゑ利足と云ては請取うけとる間敷まじきにより全く禮の心で肴代さかなだいとでも名を付廿五兩も遣はさばしかるべしすれば殘りの廿五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)