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利足
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りそく
ふりがな文庫
“
利足
(
りそく
)” の例文
筋骨
(
すじぼね
)
が
暴馬
(
あれうま
)
から
利足
(
りそく
)
を取ッているあんばい、どうしても時世に
恰好
(
かッこう
)
の人物、自然
淘汰
(
とうた
)
の網の目をば第一に脱けて生き残る
逸物
(
いちもつ
)
と見えた。
武蔵野
(新字新仮名)
/
山田美妙
(著)
なぐるなんと云う余計な
手数
(
てすう
)
は掛けない。そんな無駄をする程なら、己は
利足
(
りそく
)
の勘定でもする。女房をもその扱いにしていたのだ。
雁
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
悔
(
くや
)
しいにつけゆかしさ忍ばれ、
方様
(
かたさま
)
早う帰って下されと
独言
(
ひとりごと
)
口を
洩
(
も
)
るれば、
利足
(
りそく
)
も払わず帰れとはよく云えた事と
吠付
(
ほえつか
)
れ。
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ペピイは生涯
大酒
(
たいしゆ
)
を飲み通したので、その飲んだ丈の酒の
利足
(
りそく
)
を痰唾にして、毎日大地に払ひ戻すのかと思はれる。
老人
(新字旧仮名)
/
ライネル・マリア・リルケ
(著)
入
(
いれ
)
利足
(
りそく
)
は
何程
(
なにほど
)
にても出し申さんと云へば彦兵衞も氣の毒に思ひ我等も問屋の方
塞
(
ふさが
)
り
不都合
(
ふつがふ
)
なれども
此譯
(
このわけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
小学校の費用は、はじめ、これを建つるとき、その
半
(
なかば
)
を官よりたすけ、半は市中の富豪より出だして、家を建て
書籍
(
しょじゃく
)
を買い、残金は人に貸して
利足
(
りそく
)
を取り、永く学校の
資
(
し
)
となす。
京都学校の記
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
彼が生きてゐる間は、小さいながら財産の全部を保菅してゐる
Notar
(
ノタアル
)
の手で、
利足
(
りそく
)
の大部分が西洋の某
書肆
(
しよし
)
へ送られるのである。
妄想
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
利
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“利”で始まる語句
利
利益
利目
利腕
利口
利鎌
利根
利巧
利用
利根川