“りそく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
利足77.8%
利息22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
くやしいにつけゆかしさ忍ばれ、方様かたさま早う帰って下されと独言ひとりごと口をるれば、利足りそくも払わず帰れとはよく云えた事と吠付ほえつかれ。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
ペピイは生涯大酒たいしゆを飲み通したので、その飲んだ丈の酒の利足りそくを痰唾にして、毎日大地に払ひ戻すのかと思はれる。
老人 (新字旧仮名) / ライネル・マリア・リルケ(著)
買調かひとゝのへたる故其小間物は一たん取上物とりあげものと成しが今度彦兵衞へ下さるゝなり然上しかるうへは右五十兩并に利息りそく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
さア、財産ざいさんをどう処分しょぶんしていやがつたか、そいつはわたしにやわかりませんや。が、ともかくたいへんなおやじでした。こないだ、ひよつくりきましてね。わたし利息りそくがたまつている。
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
利息りそくの一としてなるつたけ上等じょうとう金魚きんぎょをもつてこいつて、いやがるんです。わたしは、しゃくだから、三びきでせいぜい五千円せんえんというランチュウを、三万円まんえんだとふつかけてつてつたんですが……
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)