“ひきたら”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
引足50.0%
利足50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
される度一時のばしに致し居れども最早もはや此暮には是非半金もやらねばならず夫故種々いろ/\心配致せど何分私しのかせぎでは其日々々を暮す迄にも引足ひきたらず其中にも私しは三度の物を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
進め早速ながら今宵態々わざ/\參りしこと餘の儀にあらず御前樣にも豫て御存じの通り母樣のながの御病氣假初かりそめながらも三年越なれば入費ものいり多きゆゑ私しの手一ツにては勿々引足ひきたらず御醫者樣の御禮も此春より未だ少しも致さねば此春にはせめて金子の一兩もあげねば來春からは母樣へ御藥もあげられぬわけことこめまき其外とも追々拂ひが滯ほり其催促さいそく
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
云ふにも十八年の間の事なれば此金をみなかへすとも利足ひきたらず殊に文右衞門は豫々かね/″\手堅てがた氣象きしやうゆゑ利足と云ては請取うけとる間敷まじきにより全く禮の心で肴代さかなだいとでも名を付廿五兩も遣はさばしかるべしすれば殘りの廿五兩を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)