“高櫓”の読み方と例文
読み方割合
たかやぐら100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
可笑おかしかったのは、花時はなどき向島むこうじま高櫓たかやぐらを組んで、墨田の花を一目に見せようという計画でしたが、これは余り人が這入はいりませんでした。
江戸か東京か (新字新仮名) / 淡島寒月(著)
ちゃくわと二方をしきった畑の一部を無遠慮に踏み固めて、棕櫚縄しゅろなわ素縄すなわ丸太まるたをからげ組み立てた十数間の高櫓たかやぐらに人は居なかった。
みみずのたはこと (新字新仮名) / 徳冨健次郎徳冨蘆花(著)
陳宮のいった通り、城頭にはもう敵の旌旗せいき翩翻へんぽんとみえる。——そして呂布来れりと聞くとそこの高櫓たかやぐらへ登った陳登が、声高に笑っていった。
三国志:04 草莽の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)