“手洗水”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みたらし60.0%
ちょうず20.0%
てあらひみづ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大悪相を顕じたのである。従って女の口をるる点々の血も、彼処かしこ手洗水みたらしく水脈に響いて、緋葉もみじをそそぐ滝であった。
餅屋の主婦が共同便所から出ても手洗水ちょうずを使わぬと覚しかったからや、と柳吉は帰って言うた。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
夫程表にはい日があたつてゐる。手洗水てあらひみづそばに南天がある。是も普通よりはが高い。三ぼん寄つてひよろ/\してゐる。葉は便所の窓のうへにある。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)