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手洗
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ちょうず
ふりがな文庫
“
手洗
(
ちょうず
)” の例文
この百日足らずのうちに、われながら
白髪
(
しらが
)
の
殖
(
ふ
)
えてきたのが分る。朝毎の
手洗
(
ちょうず
)
の折に、鏡を見るのも、この頃は怖ろしい気がする——。
新編忠臣蔵
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「一晩絵図面の番をした棟梁でも、朝になれば
手洗
(
ちょうず
)
も使い、飯も食うだろう。その間神棚の下に居たのは誰だ」
銭形平次捕物控:062 城の絵図面
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
翌朝床を離れて
手洗
(
ちょうず
)
をすますと、お庄は急いで、お増の宿まで行って見たが、切り戸はまだ締っていた。
足迹
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「でも間違いにちがいないのだから勘弁して下さいよ。わたしは今
手洗
(
ちょうず
)
に行って来ただけです」
猫と村正
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
一枚しめ残した雨戸のあいだから
手洗
(
ちょうず
)
をつかいながら、何気なく向うの繁みを見ると、風もないのに
縞笹
(
しまざさ
)
の葉が揺れ動いて、そこにむっくりと起ちあがった黒い影があった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
▼ もっと見る
翌
(
あく
)
る朝は常より早目に起きたにもかかわらず、彼がうがい
手洗
(
ちょうず
)
をつかっていると、もうどかどかと
早暁
(
そうぎょう
)
の大廊下から玄関へと、人の
跫音
(
あしおと
)
がながれてゆく気配であった。
新書太閤記:07 第七分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
酔が回ると
手洗
(
ちょうず
)
に下へ降りた時、下女のお角に頼んで、梯子の下の三畳に置いた、自分の風呂敷の上へ
載
(
の
)
せたそうで、現に、
鞘
(
さや
)
はそのまま、風呂敷包の上に置いてありました
銭形平次捕物控:245 春宵
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
お銀は子供の寝息を
窺
(
うかが
)
って、やっと
手洗
(
ちょうず
)
をつかいに出たり
厠
(
かわや
)
へ行ったりした。
黴
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
「無駄だよ、相変らず家中の口が揃っているんだ。——若旦那は風呂へ行って帰ったきり、店から一と足も動かないとな。あの家の人間は、
手洗
(
ちょうず
)
にも行かないような顔をしやがる」
銭形平次捕物控:123 矢取娘
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
そして、
清水
(
せいすい
)
をくんで
手洗
(
ちょうず
)
、嗽口をすまし、あらためて席へもどってくる。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「幾太郎は梅吉に身代りを頼んで、夜中
手洗
(
ちょうず
)
に行く親父の眼を
誤魔化
(
ごまか
)
し、そっと抜け出してお艶に逢いに行ったんだろうよ。今までもちょくちょくそんな事をやっていたに違えねえ」
銭形平次捕物控:107 梅吉殺し
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
と、衣服を着かえて、
手洗
(
ちょうず
)
を使い始めた。
鳴門秘帖:04 船路の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
「
手洗
(
ちょうず
)
に起きたと思うだろうよ」
銭形平次捕物控:094 死相の女
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「
手洗
(
ちょうず
)
に一度出ましたよ」
銭形平次捕物控:093 百物語
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
“手洗(手洗い)”の解説
手洗い(てあらい、en: hand washing あるいは handwashing)は、手指の汚れや微生物を除去する行為である。感染症への感染や食中毒の予防に大きな効果がある。
(出典:Wikipedia)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
洗
常用漢字
小6
部首:⽔
9画
“手洗”で始まる語句
手洗鉢
手洗場
手洗水
手洗口
手洗囲
手洗石