“縞笹”の読み方と例文
読み方割合
しまざさ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それでも小砂利を敷いたつぼの広い中に、縞笹しまざさがきれいらしく、すいすいとが伸びて、その真青まっさおな蔭に、昼見る蛍の朱の映るのは紅羅がんびの花のつぼみです。
河伯令嬢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
一枚しめ残した雨戸のあいだから手洗ちょうずをつかいながら、何気なく向うの繁みを見ると、風もないのに縞笹しまざさの葉が揺れ動いて、そこにむっくりと起ちあがった黒い影があった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
窓の下の縞笹しまざさにバラバラと夜露のこぼれるのが、気のせいか雨の音のように聞こえる。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)