“縞蛇”の読み方と例文
読み方割合
しまへび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それには枝に後半身こうはんしんを巻きつけたねずみ色の縞蛇しまへびたけの一けん位もありそうなのが半身はんしんおどりあがるように宙に浮かしながら、武士の眼の前に鎌首をもったてて赤い舌を見せていた。
山寺の怪 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
ますます不思議に不思議を重ねて、しきりに樹のきれるを待ちおりしに、やがて倒れたるを急ぎ見れば、欅のうしろに縞蛇しまへびの腹部より切断したると、熊蜂くまばちの大いなる巣とありたり。
おばけの正体 (新字新仮名) / 井上円了(著)
あ、あ、あ、あんなものが、ああ、運五郎、せがれ、運五郎、山の銅像に天人が天降あまくだった、天降った。おお、あれは、あれは。やあ、大きな縞蛇しまへびだ。運五郎、運五郎。——いや、鳥だ、鳥だ。