“せっちん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
雪隠98.0%
便所2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
間もなく、彼が雪隠せっちんから出てくると、なおべつの一名は、小柄杓こびしゃくに水をたたえて待ち、傍らに寄り添うて、秀吉の手へ水をかけた。
新書太閤記:08 第八分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
古賀は黙ってね起きる。紙と手拭とを持って飛び出す。これから雪隠せっちんに往って、顔を洗って、飯を食って、教場へ駈け附けるのである。
ヰタ・セクスアリス (新字新仮名) / 森鴎外(著)
「いや、昨夜、遅く便所せっちんへ往きよって、ひっくりかえって鍋で額を怪我して、裏の木炭すみ納屋で寝ております」
鍛冶の母 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)