“べんじょ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
便所50.0%
東厠25.0%
便処12.5%
12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その近所きんじょにはいまでもきつねたぬきがいるそうで、ふゆよるなど、ひと便所べんじょにゆくため戸外こがいるときには、をあけるまえに、まず丸太まるたをうちあわせたり、はしらたけでたたいたりして
ごんごろ鐘 (新字新仮名) / 新美南吉(著)
白娘子が東厠べんじょへ往ったことを知ると、そっと席をはずして後からつけて往った。そして、花のような女のその中にいることを想像してそっと内へ入った。
雷峯塔物語 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
此際は殊に小虫多く、眼口鼻に入る為めに、畑にいずるにはいずれも覆面して時々逃げて小屋内にて休息す。便処べんじょにても時々「タイマツ」の様なるものを携うる事とせり。
関牧塲創業記事 (新字新仮名) / 関寛(著)
「そう、餅屋の姉さんかい……そして何だぜ、あの芝居のべんじょに番をしている、じいさんね、大どんつくを着たたくましい親仁おやじだが、影法師のように見える、ひどく、よぼけた、」
南地心中 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)