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気附
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きづ
ふりがな文庫
“
気附
(
きづ
)” の例文
旧字:
氣附
足を少しうごかして、自分が足袋をはいているままで寝ているのに
気附
(
きづ
)
いてはっとした。しまった! いけねえ!
朝
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
すると良寛さんは、さつきから自分の心の
一隅
(
いちぐう
)
で、何かほかのことを、苦にしていゐるのに
気附
(
きづ
)
いた。何だか知らないが、或事が気にかかつてゐるのである。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
あんな事でも、姉さんの身にとっては、ずいぶん手痛い打撃なんだろうな、とはじめて
気附
(
きづ
)
いた。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ふと
気附
(
きづ
)
くと良寛さんは、一つの村の中を歩いてゐた。
良寛物語 手毬と鉢の子
(新字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
R大の時など、その朝になって、はじめてはっと
気附
(
きづ
)
いて、あわてて出発したくらいであった。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
▼ もっと見る
ああ、いけない、とすぐに
気附
(
きづ
)
いて、はっきり眼が覚めた。喀血の前に、胸がごろごろ鳴るという事を僕は、或る本で読んで知っていたのだ。腹這いになった途端に、ぐっと来た。
パンドラの匣
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
ハッと
気附
(
きづ
)
いた。きょうは
靖国
(
やすくに
)
神社の大祭で学校は休みなのだ。孤立派の失敗である。きょうが休みだと知っていたら、ゆうべだって、もっと楽しかったであろうに。馬鹿馬鹿しい。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
まだきっとあの茶壺のからっぽな事にはお
気附
(
きづ
)
きなさらず、相変らず日に四度ずつ見廻りに行っている事でありましょうが、お気附きなさらぬままで
頓死
(
とんし
)
でもなさったならば、ばばさまも仕合せ
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
才兵衛は師匠から敬遠されたとも
気附
(
きづ
)
かず、わしもいよいよ一人前の角力取りになったか、ありがたいわい、きょうからわしは荒磯だ、すごい名前じゃないか、ああまことに師の恩は山よりも高い
新釈諸国噺
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
附
常用漢字
中学
部首:⾩
8画
“気”で始まる語句
気
気色
気遣
気勢
気持
気質
気障
気配
気味
気高