“きずつ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
傷95.1%
毀1.2%
痍1.2%
剏0.6%
創0.6%
疵附0.6%
負傷0.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故と云って、彼女の死体は殆ど腐敗していた上に、腹部が無残に傷(きずつ)けられ、腐りただれた内臓が醜く露出していた程であったから。
虫 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
「喇嘛の尊厳を毀(きずつ)けない範囲で何んでもお答えいたしましょう」
喇嘛の行衛 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
痍(きずつ)き噎(むせ)ぶ血と汚穢(けがれ)、はた憤怒(いきどほり)
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
佐藤一斎(さとういっさい)の撰んだ墓誌に、「ソノ剏(きずつ)ク所ノ園林ハ方向位置自ラ一種ノ幽致アリ世好ト同ジカラズ。」
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
寄て見ると左の拇指と人指し指とを創(いため)て居りました——。椽(えん)から飛出した時暗がりから不意に斫(き)り付けたのを短銃(ぴすとる)で受止めたが切先きが余つて創(きずつ)ひたのです——。
千里駒後日譚 (新字旧仮名) / 川田瑞穂、楢崎竜、川田雪山(著)
中身に縦横格子形(こうしがた)に筋をつけ、なるべく底を疵附(きずつ)けぬようにして、そこへ好(よ)い油を少し引き、網を乗せた炭火にかけ、煮立ち始めると、蒂(へた)を左の指で持って、箸(はし)で廻りからそろそろ剥(はが)します。
鴎外の思い出 (新字新仮名) / 小金井喜美子(著)
この惨酷な屠殺戦では、かなり味方も傷ついたので重い負傷者の若干(いくらか)を土人の部落に預けて置いて、負傷(きずつ)かない壮健の者ばかりがここまで来たということであった。
沙漠の古都 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)