“地侍”の読み方と例文
読み方割合
じざむらい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
この輩を名づけて国侍・地侍じざむらいまたは郷士ごうしと称えている。地侍の鎮撫ちんぶ策は、新たなる国持衆くにもちしゅうの最も取扱いに困難したる問題である。
名字の話 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
これは、この国だけの、地侍じざむらいの風儀ではない。公卿くげもそう。室町むろまち公方くぼうの武家たちもそう。総じてその頃の酒席の風だった。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
松下嘉兵衛まつしたかへえは、遠州えんしゅうの産で、根からの地侍じざむらいであったが、今川家からほうを受けているので、駿河旗本するがはたもとの一人であり、ろく三千貫、頭陀山ずだやまとりでを預かっている。
新書太閤記:01 第一分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)