“本殿”の読み方と例文
読み方割合
ほんでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——ありがとうございました。して、これから大久保おおくぼさまのご本殿ほんでんか、おおもてへまいるには、どこにり口がありましょうか……」
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
玄竹げんちく本殿ほんでんのぼつて、開帳中かいちやうちう滿仲公みつなかこう馬上姿ばじやうすがた武裝ぶさうした木像もくざうはいし、これから別當所べつたうしよつて、英堂和尚えいだうをしやう老體らうたい診察しんさつした。病氣びやうき矢張やは疝癪せんしやくおもつたのであつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
頭の上でガラガラと異様いようなものおとを聞いたかと思うと、四、五枚の青銅瓦せいどうがわらが、ひさしのはしから落ちてくるなり本殿ほんでん平屋ひらやかわらの上で、すさまじい金属音きんぞくおんを立てた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)