“拝殿”の読み方と例文
旧字:拜殿
読み方割合
はいでん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二、三にちたってから、おばあさんは、おみやへいってみました。ちょうど拝殿はいでんえんに、あかぼうをおぶったおんな乞食こじきが、こしをかけてやすんでいました。
千羽鶴 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ふ。其処そこで、野寺のでら観音堂くわんおんだう拝殿はいでんあがり、其方そなた盲人まうじんにて角觝すまうるまじ、うでおしかあたまはりくらかふたつのうちにせむ。
怪力 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
すぐ目のまえの南蛮寺なんばんじへ、なんの貢物みつぎもせずにまつりをするとは太い神主かんぬしだ。グズグズぬかしたら拝殿はいでんをけちらかして、あの賽銭箱さいせんばこを引ッかついでゆけ!
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)