“青銅瓦”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
せいどうがわら50.0%
せいどうがはら50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
片足を瓔珞ようらく鈴環れいかんにかけ、そろそろと手をのばして、屋根の青銅瓦せいどうがわら半身はんしんほど乗りだしたところで、小文治こぶんじのさしだしたやりをつかんでやる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頭の上でガラガラと異様いようなものおとを聞いたかと思うと、四、五枚の青銅瓦せいどうがわらが、ひさしのはしから落ちてくるなり本殿ほんでん平屋ひらやかわらの上で、すさまじい金属音きんぞくおんを立てた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
總檜そうひのき破風はふ造り、青銅瓦せいどうがはらさびも物々しく、數百千種の藥草靈草から發する香氣は、馥郁ふくいくとして音羽十町四方に匂つたと言はれるくらゐ。