青銅瓦せいどうがわら)” の例文
片足を瓔珞ようらく鈴環れいかんにかけ、そろそろと手をのばして、屋根の青銅瓦せいどうがわら半身はんしんほど乗りだしたところで、小文治こぶんじのさしだしたやりをつかんでやる。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
頭の上でガラガラと異様いようなものおとを聞いたかと思うと、四、五枚の青銅瓦せいどうがわらが、ひさしのはしから落ちてくるなり本殿ほんでん平屋ひらやかわらの上で、すさまじい金属音きんぞくおんを立てた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
立っては歩かれないくらい、勾配こうばいのきゅうな青銅瓦せいどうがわらの上をのしのしと無器用ぶきようにはいあがって
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)