“脊広”の読み方と例文
旧字:脊廣
読み方割合
せびろ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
制服の警部に巡査、脊広せびろ服の刑事に警察医、そしてそのうしろには、このホテルの主人と、私達を最初この部屋に案内したさっきのボーイが、青くなって控えていた。
火縄銃 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
ひたいひろの大きな仏教に縁のある相である。ちゞみ襯衣しやつの上へ脊広せびろを着てゐるが、脊広せびろ所々ところ/″\しみがある。せいは頗る高い。瘠せてゐる所が暑さに釣り合つてゐる。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
それぞれ馬に乗ってその馬にはトランクに積め込んだ荷物を積んであった。馬は五匹いた。一番さきの馬には警察署長の制服を脱いで汚い脊広せびろを着たクラネクが乗っていた。
警察署長 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)