“梯子口”の読み方と例文
読み方割合
はしごぐち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それに気をいらいらさせられたか、かれは寝床からはいだして、ふたたび梯子口はしごぐちからコマねずみのようにそッと顔をだした。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そつと梯子口はしごぐちまで来て見ると、下ぢやまだ奉公人たちが、皆起きてゐると見えて、何やら話し声も聞えてゐる。
鼠小僧次郎吉 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
土間のもの音を聞くと、待ちかねていたように、二階の梯子口はしごぐちから、老先生の白い髯がのぞきおろした。
牢獄の花嫁 (新字新仮名) / 吉川英治(著)