“味線”の読み方と例文
読み方割合
みせん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いたずらに、もてあそんでいた三味線みせんの、いとがぽつんとれたように、おせんは身内みうちつもさびしさをおぼえて、おもわずまぶたあつくなった。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
とげ翌朝泉岳寺へ引取けるに大勢の見物は雲霞うんかの如く忽ち四方に評判聞えけりこゝに庄左衞門がいもうと美麗びれいにして三味線みせんなどよくひくゆゑ品川の駿河屋何某のもとへ縁付けるに庄左衞門が父十兵衞は古稀こきに近くこしは二重に曲居まがりゐるを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
しほに入れて教へけるに勿々なか/\一通り成らぬ上手じやうずと成しかば稽古けいこわづか四年の中成れども生質たる藝なりと友次郎も大いにかんじけるとなん斯て城富は當年たうねん十七歳と成り所々の出入は養父やうふ城重の時よりふえ其上に三味線みせん淨瑠璃じやうるりにて所々方々へまねかれ今は家内も安樂あんらくに暮し養母やうぼも實子の如く不便を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)