御命おんいのち)” の例文
すでに御命おんいのち、今日明日とも知らず、当時皇太子殿下でいらせられた兄君陛下も御帰還遊ばされ、侍医らも控えの間に退いた時、特に人払いして予とそなたとを、枕許まくらもとへお呼びになった。
グリュックスブルグ王室異聞 (新字新仮名) / 橘外男(著)
「さらば御命おんいのちを申受けようず。」と罵ったと申すではございませんか。
邪宗門 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(最後のご酒宴と覚ゆるぞ! ……一大事! ……御命おんいのちに代わって!)
あさひの鎧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)