“五徳”の読み方と例文
読み方割合
ごとく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
表面に小凹凸しょうおうとつがあると、その凸部の三点あるいは四点で台に接し、それが丁度五徳ごとくの脚のような役目をして卵をささえるはずである。
立春の卵 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
するとその農家の内で私が見て変った感じを起しましたのは、五徳ごとくの横に積み立ててあるまきはヤクのふんでなくって芝草の根なんです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
今日けふ香取秀真かとりほづま氏の所にゐたら、茶釜のふた置きを三つ見せてくれた。小さな鉄の五徳ごとくのやうな物である。それが三つとも形が違ふ。
雑筆 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)