其茶それ)” の例文
その茶飲み茶碗はいつも銀のふたで伏せてありまして、其茶それがよい頃にさめると飲み、飲んではまた注いで二十分位蓋をしてさまして居るのです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
上等バタ茶の製法 まず其茶それを半日もてそのかすをよく取って、そうして真っ黒な少し赤味がかった汁になって居る中にヤクのごく新鮮なバタを入れ
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
もっとも冬はそんなに長く置くことが出来ないから、五分か六分の間に其茶それを飲みつつ話をするとか、あるいはお経を読むとか、あるいは内職などをやって居る者もある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)