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夫
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それ
ふりがな文庫
“
夫
(
それ
)” の例文
勿論金峰山がどんな山であるか、
夫
(
それ
)
に就て少しも知る所の無い先生は、単に蔵王権現の祭ってある高い山だと教えたのみに過ぎない。
金峰山
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
『なぜ、あなた、
夫
(
それ
)
では、此頃そんなに悲しそうにして居らしやるの? 私はあなたを捨てゝ広島へ行くのが何だか心許ないの……』
死線を越えて:01 死線を越えて
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
夫
(
それ
)
から井上が何か吟味に逢うて、福澤諭吉に証人になって出て来いと
云
(
いっ
)
て、私を
態々
(
わざわざ
)
裁判所に
呼出
(
よびだ
)
して、タワイもない事を散々
尋
(
たずね
)
て
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「
煤煙
(
ばいえん
)
」が朝日新聞に出て有名になつてから
後
(
のち
)
間もなくの話であるが、著者は
夫
(
それ
)
を単行本として再び世間に公けにする計画をした。
『煤煙』の序
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
いや
斯
(
か
)
ういふ
処
(
ところ
)
に
病
(
やまひ
)
は多くあるものだからな、
是
(
これ
)
から一つ
打診器
(
だしんき
)
で
肺部
(
はいぶ
)
を
叩
(
たゝ
)
いて見てやらう。登「いや
夫
(
それ
)
は
何
(
ど
)
うも
危
(
あぶな
)
うございます。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
▼ もっと見る
身輕手輕と
夫
(
それ
)
ばかりを
專
(
せん
)
にしたる
旅出立
(
たびでたち
)
なれば二方荒神の中に
縮
(
すく
)
まりてまだ雨を持つ雲の中に
上
(
のぼ
)
る太華山人其の
寒
(
さぶ
)
さを察し
袷羽織
(
あはせばおり
)
を
木曽道中記
(旧字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
頼
(
たの
)
までは叶ふまじといへば吉兵衞は
夫
(
それ
)
は兎も角も
船頭
(
せんどう
)
任
(
まかせ
)
なれば
宜
(
よき
)
樣
(
やう
)
に
計
(
はから
)
ひ給へとて其議に決し
此所
(
こゝ
)
にて水差を
頼
(
たの
)
み江戸
廻
(
まは
)
りとぞ定めける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
頼三樹三郎
(
らいみきさぶろう
)
、僧
月性
(
げっしょう
)
、又勢州の人
世古格太郎
(
せこかくたろう
)
等と親しく交り
夫
(
それ
)
より両備に游び再び京師にかへり、伊勢にいたり格太郎の家に宿す。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
僻心
(
ひがみごころ
)
を起すのは惡い/\と思ひながら何時しか
夫
(
それ
)
が癖になつたといふのがあつた。十八の歳から生活の苦しみを知つたといふのがあつた。
歌のいろ/\
(旧字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
これと
同時
(
どうじ
)
にその
論議
(
ろんぎ
)
を
具體化
(
ぐたいくわ
)
した
建築物
(
けんちくぶつ
)
の
實現
(
じつげん
)
が
更
(
さら
)
に
望
(
のぞ
)
ましいことである。
假令
(
たとひ
)
その
成績
(
せいせき
)
に
多少
(
たせう
)
の
缺點
(
けつてん
)
が
認
(
みと
)
められても
夫
(
それ
)
は
問題
(
もんだい
)
でない。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
こそならべて
見
(
み
)
たしと
我
(
われ
)
すら
思
(
おも
)
ふに
御自身
(
ごじしん
)
は
尚
(
なほ
)
なるべし
及
(
およ
)
ぶまじきこと
打出
(
うちだ
)
して
年頃
(
としごろ
)
の
中
(
なか
)
うとくもならば
何
(
なに
)
とせん
夫
(
それ
)
こそは
悲
(
かな
)
しかるべきを
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我存在の中心を古手の思想に託して、
夫
(
それ
)
で
自
(
みずか
)
ら高しとしていたのだ。が、私の別天地は
譬
(
たと
)
えば
塗盆
(
ぬりぼん
)
へ
吹懸
(
ふきか
)
けた
息気
(
いき
)
のような物だ。
平凡
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
夫
(
それ
)
、婦女子は慎しみあるを以て尊しとす。女、淫に走って自ら挑むは即ち淫婦なり、共に天を戴かずとな、
女庭訓
(
おんなていきん
)
にも教えてあることじゃ。
旗本退屈男:05 第五話 三河に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
もし、難かしい文章と明快な文章との価値比較をするような者があるとすれば、
夫
(
それ
)
は全く無用なことで、馬鹿の至りであろう。
大衆文芸作法
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
其痛みを
堪
(
こら
)
えて我
生血
(
いきち
)
に指を染め其上にて字を書くとは一通りの事に
非
(
あら
)
ず、充分に顔を蹙め充分に
相
(
そう
)
を
頽
(
くず
)
さん、
夫
(
それ
)
のみか名を書くからには
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
夫
(
それ
)
は
傍
(
そば
)
で
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
ては
危
(
あぶ
)
な
相
(
さう
)
な
手
(
て
)
もとで
幾度
(
いくたび
)
か
針
(
はり
)
の
運
(
はこ
)
びやうを
間違
(
まちが
)
つて
解
(
と
)
いたこともあつたが、
遂
(
しまひ
)
には
身體
(
からだ
)
にしつくり
合
(
あ
)
ふやうに
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
これ、解剖學者に取ツては、一箇神聖なる物體である、今日解剖臺に据ゑられて、
所謂
(
いはゆる
)
學術研究の材となる屍體は、美しい
少女
(
をとめ
)
の
夫
(
それ
)
であツた。
解剖室
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
一、
社
(
しや
)
太郎も此頃ハ丈夫に相成候べしと存候。
夫
(
それ
)
男児を育るハ誠ニ心得あるべし、とても御国の育方にてハ参り兼候べしと、実ニ残念ニ存候。
手紙:042 慶応二年十二月四日 坂本権平、一同あて
(新字旧仮名)
/
坂本竜馬
(著)
「筆で飯を喰ふ考は無い? ふゥむ、
夫
(
それ
)
ぢやア汝は一生涯新聞配達をする気か。
跣足
(
はだし
)
で号外を飛んで売つた処で一夜の豪遊の
足
(
たし
)
にならぬヮ。」
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
がかうなつて見れや此れや此国に切支丹が容れられなかつたと云ふなあ、
夫
(
それ
)
が結局
天主
(
でうす
)
の御所存ぢやつたのかも知れんてな。
青銅の基督:――一名南蛮鋳物師の死
(新字旧仮名)
/
長与善郎
(著)
獨逸之強國たる樣想像被
レ
致申候。
夫
(
それ
)
故雨中も
堂社
(
だうしや
)
に而も其中に而散歩いたし候樣承り候間、
勤而
(
つとめて
)
醫師の申す如く相勤申候。
遺牘
(旧字旧仮名)
/
西郷隆盛
(著)
定めし
御聞込
(
おんききこみ
)
の事とは存じ
候
(
そうら
)
へども、杵屋
御
(
おん
)
家元様は
御
(
ご
)
死去
被遊候
(
あそばされそろ
)
。
夫
(
それ
)
に
付
(
つき
)
私共は
今日
(
こんにち
)
午後四時
御
(
ご
)
同所に
相寄候事
(
あいよりそろこと
)
に御坐候。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
此根本問題の解決は、勿論社会主義に
俟
(
ま
)
たざる可らずと雖も、而も我等婦人は尚
夫
(
それ
)
以外に、此我儘勝手なる男子閥とも戦はざる可からざるなり。
肱鉄砲
(新字旧仮名)
/
管野須賀子
(著)
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
ると
隨分
(
ずゐぶん
)
覺束
(
おぼつか
)
ない
事
(
こと
)
だが、
夫
(
それ
)
でも
一縷
(
いちる
)
の
望
(
のぞみ
)
の
繋
(
つなが
)
る
樣
(
やう
)
にも
感
(
かん
)
じて、
吾等
(
われら
)
は
如何
(
いか
)
にもして
生命
(
いのち
)
のあらん
限
(
かぎ
)
り、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
の
援助
(
たすけ
)
を
待
(
ま
)
つ
積
(
つも
)
りだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
きいたってムダでしょうよ。
夫
(
それ
)
ア、ムダに腹をへらすだけがオチですな。もっとも、夕飯がまずくなるかも知れませんや
復員殺人事件
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
夫
(
それ
)
を考えて、「本当のお母さんか、お母さんでないかは、手に触ってみたら判る、手に触らしておくれよ」と、戸の破れ目から
隻手
(
かたて
)
を差しだした。
白い花赤い茎
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
兄は
夫
(
それ
)
っきり、一
言
(
ごん
)
も云わず、
長榻
(
ながいす
)
に体を
埋
(
うず
)
めたままじっと考えに沈みました。私も同じ長榻へ黙って腰を掛けながら、兄の様子を見守りました。
西班牙の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
奴隷の手で
夫
(
それ
)
を食べさせて貰はなければ何うにも出来ないので、奴隷の機嫌でも損じると、餓死するより仕方がない。
独楽園
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
はや
其
(
そ
)
の
谷川
(
たにかは
)
の
音
(
おと
)
を
聞
(
き
)
くと
我身
(
わがみ
)
で
持余
(
もてあま
)
す
蛭
(
ひる
)
の
吸殻
(
すひがら
)
を
真逆
(
まツさかさま
)
に
投込
(
なげこ
)
んで、
水
(
みづ
)
に
浸
(
ひた
)
したら
嘸
(
さぞ
)
可
(
いゝ
)
心地
(
こゝち
)
であらうと思ふ
位
(
くらゐ
)
、
何
(
なん
)
の
渡
(
わた
)
りかけて
壊
(
こは
)
れたら
夫
(
それ
)
なりけり。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「笈摺草紙」の十二錢は自分の主觀的價格からみればおい
夫
(
それ
)
と支拂つて差支へないけれども、客觀的價格からみれば成程人を馬鹿にした者に違ひない。
貝殻追放:011 購書美談
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
併
(
しか
)
し敏感な野本氏はとっくに
夫
(
それ
)
を察したらしく、恐怖に耐えぬ目で、チラリチラリと北川氏を盗み見るのであった。
恐ろしき錯誤
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
珈琲
(
コオヒイ
)
の
匀
(
にほひ
)
、ボイの註文を通す声、
夫
(
それ
)
からクリスマス
樹
(
トリイ
)
——さう云ふ賑かな周囲の中に自分は
苦
(
にが
)
い顔をして、いやいやその原稿用紙と万年筆とを受取つた。
饒舌
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
何
(
ど
)
うして自分が其学校に通ふ事に
為
(
な
)
つたかと言ふと、
夫
(
それ
)
は自分が陸軍志願であつたからで自分の兄は非常な不平家の処から、規則正しい学校などに入つて
重右衛門の最後
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
その頃から
遽
(
には
)
かに異性といふものに目がさめはじめると同時に、同じやうな恋の対象がそれから
夫
(
それ
)
へと心に映じて来たが、だらしのない父の
放蕩
(
はうたう
)
の
報
(
むく
)
いで
或売笑婦の話
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
あなたはあんまり丁寧すぎるのですもの
夫
(
それ
)
はあなたがこれまで訪問なんかを仕事にしてゐらしたその習慣があるのかもしれませんが面倒な礼儀などにうとい
九州より:――生田花世氏に
(新字旧仮名)
/
伊藤野枝
(著)
されど自慢の頬鬢
掻撫
(
かいな
)
づる
隙
(
ひま
)
もなく、青黛の跡絶えず鮮かにして、
萌黄
(
もえぎ
)
の
狩衣
(
かりぎぬ
)
に
摺皮
(
すりかは
)
の
藺草履
(
ゐざうり
)
など、よろづ派手やかなる
出立
(
いでたち
)
は人目に
夫
(
それ
)
と
紛
(
まが
)
うべくもあらず。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
日常生活の他の方面では、胸をクワツとさせるほど、憤慨したりする事の稀な彼も、電車の中ではよくさうした機会、或は
夫
(
それ
)
に近い機会に
出会
(
でつくは
)
す事が多かつた。
我鬼
(新字旧仮名)
/
菊池寛
(著)
「
夫
(
それ
)
梅田は
素
(
もと
)
より奸猾なれば余
与
(
とも
)
に志を語ることを欲せざる所なり何の密議をかなさんや」と記している。
志士と経済
(新字新仮名)
/
服部之総
(著)
夫
(
それ
)
から又、永い三十分が過ぎた。私は耐らなくなって、扉をあけて廊下へ出ると、恐る恐る正面の階段を上っていった。二階にも三階にも三つずつの部屋がある。
日蔭の街
(新字新仮名)
/
松本泰
(著)
自分は
夫
(
それ
)
に追ッつかなければならぬと考えているのだが、風が激しくてどうにも
駈
(
か
)
けられない。モガいてもモガいても足は同じところを堂々めぐりしているのだ。
冬枯れ
(新字新仮名)
/
徳永直
(著)
いな大いに世の文明を進め人の智識を加うるに稗益あり、
且
(
かつ
)
夫
(
それ
)
試
(
こゝろみ
)
に
言語
(
げんぎょ
)
と文章の人の感情を動かすの軽重に就て爰に一例を挙んに、
韓退之
(
かんたいし
)
蘇子瞻
(
そしせん
)
の上に駕する漢文の名人
松の操美人の生埋:01 序
(新字新仮名)
/
宇田川文海
(著)
女の子の二人は元園町へ遊びに行つた。送つて行つた
秀
(
ひいづ
)
は帰つて来るとまた
直
(
す
)
ぐ藤島さんへ行く
光
(
みつ
)
と、水道橋の停車
場
(
ぢやう
)
まで一緒に行つた。天野さんが来て
夫
(
それ
)
からお
照
(
てる
)
さんが来た。
六日間:(日記)
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
イエスを
売
(
わた
)
す者かれらに
号
(
しるし
)
をなして
曰
(
い
)
ひけるは我が
接吻
(
くちづけ
)
する者は
夫
(
それ
)
なり之を
執
(
とら
)
へよ。直にイエスに来りラビ安きかと曰て彼に
接吻
(
くちづけ
)
す。イエス彼に曰けるは、友よ何の為に来るや。
接吻
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
夫
(
それ
)
だのにその船の煙突からは絶えず濛々たる煙りが天に冲して溢れ出てゐる。一週間止つてゐるとまた一週間航海して来る。何の為に航海し、何の為に泊つてゐるのか誰も知ない。
不思議な船
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
夫
(
それ
)
も
其筈
(
そのはず
)
一方のは横綱用の刷毛、一方はお客に使ふ素人用の刷毛だ。膚の触り具合から考へて
此
(
この
)
硬い/\刷毛を平気で受ける大錦君の皮膚は少くとも馬より丈夫で無ければならない。
相撲の稽古
(新字旧仮名)
/
岡本一平
(著)
夫
(
それ
)
も
牛王
(
ごおう
)
を血に
汚
(
けが
)
し神を証人とせしはまだゆかしき所ありしに、近来は
熊野
(
くまの
)
を茶にして
罰
(
ばち
)
を恐れず、金銀を命と
大切
(
だいじ
)
にして、
一
(
ひとつ
)
金
(
きん
)
千両
也
(
なり
)
右借用仕候段実正
(
みぎしゃくようつかまつりそうろうだんじっしょう
)
なりと本式の証文
遣
(
や
)
り置き
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
夏子さま召上りものは何がお好きぞや、この頃の病のうち
無聊
(
ぶりょう
)
堪
(
たえ
)
がたく
夫
(
それ
)
のみにて死ぬべかりしを朝な夕なに訪ひ給ひし御恩何にか比せん、御礼には山海の珍味も及ぶまじけれどとて
樋口一葉
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
只
夫
(
それ
)
国法はそれよりも重く、職務は忍ぶ可からざるものをも忍ばざるを得ざらしめる。仮令何程の愛着があり、何程未練のあつても、殺すべき罪科に
該
(
あた
)
るものは、殺されなければならない。
逆徒
(新字旧仮名)
/
平出修
(著)
今
空腹
(
すきはら
)
におよんで
寒
(
さむさ
)
に
堪
(
たへ
)
ず、かくては
貴殿
(
おみさま
)
に
伴
(
ともなひ
)
て雪を
漕
(
こぐ
)
ことならず、さいぜんの
話
(
はなし
)
におみさまの
懐
(
ふところ
)
に
弁当
(
べんたう
)
ありときゝぬ、
夫
(
それ
)
を我に
与
(
あた
)
へたまふまじきや、
惟
(
たゞ
)
には
貰
(
もら
)
ふまじ、こゝに銭六百あり
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「だが
夫
(
それ
)
にしても、——どうして
彼
(
あ
)
の船底に隠れていた事が分ったのかね」
流血船西へ行く
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
“夫”の意味
《名詞》
(おっと、古・つま)男性の配偶者。
(出典:Wiktionary)
“夫”の解説
夫 (おっと)は、結婚している男性を指す。配偶者(妻)や家族との関係や、社会的、法的な位置づけは時代や文化によって多様である。
(出典:Wikipedia)
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“夫”を含む語句
大丈夫
丈夫
夫婦
情夫
夫人
老夫
車夫
漁夫
大夫
太夫
猟夫
樵夫
水夫
密夫
豈夫
鰥夫
夫婦喧嘩
武夫
女丈夫
入夫
...