“長榻”の読み方と例文
読み方割合
ながいす100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
兄はそれっきり、一ごんも云わず、長榻ながいすに体をうずめたままじっと考えに沈みました。私も同じ長榻へ黙って腰を掛けながら、兄の様子を見守りました。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
兄は長榻ながいすに腰かけたまま——まだ寝なかったのでございますね——片手に銀笛を持ったなりでガックリと首を垂れながら、眠っているではありませんか。
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
何んてまあ変わって了ったんだろう? 彼は蒼白まっさおの顔をして(かつてはそれは活々としたピンク色を呈していたではないか。)波斯ペルシャ模様のかもを掛けた長榻ながいすに深く身を埋め
西班牙の恋 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)