“顰（しかめ）” の例文
私は顰（しかめ）ツ顔をして云つた、それでも、ここまで来て、買はずに帰るのも業腹（ごふはら）だつたので……。
イボタの虫 (新字旧仮名) ／ 中戸川吉二(著)
すると、泣き面（つら）や、顰（しかめ）つ面やの病人たちのなかに、たつた一人機嫌よささうににこにこ顔で病床に横たはつてゐる一人の年若な傷病兵が眼についた。傷はかなり重いらしかつた。
器用な言葉の洒落 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)
すると、泣き面（つら）や、顰（しかめ）つ面やの病人たちのなかに、たつた一人機嫌よささうににこにこ顔で病床に横たはつてゐる一人の年若な傷病兵が眼についた。傷はかなり重いらしかつた。
茶話：06 大正十一（一九二二）年 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)
文豪の顰（しかめ）つ面（つら）10・13（夕）
茶話：04 大正七（一九一八）年 (新字旧仮名) ／ 薄田泣菫(著)