“ぴん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ピン
語句割合
37.5%
18.8%
18.8%
6.3%
峭然6.3%
6.3%
6.3%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
転がすと、ぴんが出ようというやつを親指でなめずりながら、酒は鉢前はちめえで、焚火で、煮燗にがんだ。
婦系図 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「あれは中井ぴんというんだ。顔が長いだろう? だから、長井ぴんとよぶ奴もある。僕の親友です」土門は豹一にそう説明した。そして、また呶鳴った。「森ぼん!」
青春の逆説 (新字新仮名) / 織田作之助(著)
「ほかではないが、天下てんかぴんという仏像ぶつぞうせてもらいにきた。」と、金持かねもちはいいました。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
その金持かねもちのみみに、天下てんかぴん仏像ぶつぞうむらにあることがはいりました。
天下一品 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぴんしょう、少し大きなくしゃみをしても、とかく人気を呼びたがる役者にからまったできごとなのです。
右門捕物帖:23 幽霊水 (新字新仮名) / 佐々木味津三(著)
從つて、癇癪持のお柳が一家の權を握つて、其一ぴんせうが家の中を明るくし又暗くする。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
千住の大橋屋に行つたガラツ八の報告は、平次の豫想した通り、利八はこの一と月ばかり前から、濱夕といふのところへ、三日にあげず通ひ詰めて、早手廻しの夫婦約束までしたといふことや、利八は相變らずすつからぴんですが、何時か大金が轉がり込むやうなことを言つてゐたが、近頃はそれも口にしなくなつたといふことでした。
風「それは覚えてゐるとも。あれの峭然ぴん外眥めじりあがつた所が目標めじるしさ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
まして今ではただの体と違うのんに何処い行くこと出来ますか知らん?」——はあ、そないいいますのんで、そしたらやっぱり光子さんはほんまに妊娠してはるのんやろか、けったいなこというなあ思いながら聞いてますと、「——内の娘は百万円以上の資産家の所でないとやられん、一文なしのすかンぴんの男みたいなんにやる訳に行かん、子供生れたら何処いなとやってしまうというて、お父さんかんかんになって怒ってるいうのんですが、そんな無茶な話ありますやろか。
(新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
作家は机の上の紙片かみきれを取つて何か書いた。そして、態々わざ/\それをぴんでもつて娘のせなに縫ひとめた。
「それぢや口づからも何だから、紙片かみきれに返事を書いて、ぴんでお前のせなにとめておくとしませう。」